「仙台プライドジャパン」による歴史偽造疑惑を徹底追及してみた

2019.9.18更新

よねざわいずみ(“Pride is a protest”実行委員会、フリーター全般労働組合執行委員、鳴子温泉郷ファン)

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概要


毎日新聞による歴史偽造記事→後にお詫び・訂正済み

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毎日新聞地方版において、14日、「東北初LGBTパレード 仙台で16日、ライブ演奏も」なる記事が掲載されました(リンク先は修正済みの記事)

「東北初」とありますが、青森では2014年から、盛岡で2018年から、パレードは行われ、積み重ねられてきています。
その時点で完全に歴史偽造の大ウソ記事ですが、それらのプライドをなかったことにして、内実にプライドがない「仙台プライドジャパン」を「初プライド」とするこの記事は、きわめて悪質な策動です。

本件、「記者の無知」では済まされてはならない問題であると判断、筆者は抗議の電話を、毎日新聞仙台支局に入れましたが、留守電でした。
そしてその後折り返しの電話があり、なんどかやり取りした結果、以下のことが判明しました。

  • 主催者からのプレスリリースに、「東北初」と書かれていたので、そのまま掲載してしまった
  • この後主催者に確認するが、主催者の問い合わせ窓口が今日(=イベント当日)は会場にしかないようである

筆者からは、以下の点を確認し、電話を切りましたが、その後Webページのタイトルからは「東北初」が削除され、また17日朝刊において以下のお詫び・訂正が掲載されました。

  • 主催者からのプレスリリースに、「東北初」と書かれていたので、そのまま掲載してしまった
  • この後主催者に確認するが、主催者の問い合わせ窓口が今日(=イベント当日)は会場にしかないようである

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NHKによる歴史偽造ニュース→後に訂正済み

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そして16日夜、こんどはNHKの東北ローカルニュースがやらかしました(リンク先は修正済みの記事)

こちらも、私たちのイベントの打ち上げ中に東京のNHKに電話したりした(仙台が留守電だったため)ところ、昨晩のうちにWeb版はその部分を削除されたものに差し替えられました。

しかし、翌17日、別の方が抗議したところ、なんと応対したNHK仙台支局の人物は、以下のようなおそるべき返答をよこした、というのです。

  • 主催者が言ったことを流しただけ
  • 放送では訂正も謝罪も行わない
  • 上の2点は公開してもかまわない

なんと、契約者の受信料で運営されているNHKが、「主催者の情報を鵜呑みにして報道したものは訂正も謝罪も不要である」とした。
報道機関の任務を完全に放棄し、それを居直り、居直ったことを公開してもよい、と宣言した。

もはやここまでくると、NHKの応対者による、主催者と結託したかのような、完全な嫌がらせです。

そしてまた、このことは、「いっけん良いことに見えるニュースなら、プレスリリースにどんなデマを書いても、デマが流布されて終わる」という、フェイクニュースが流れる構造をNHK自ら宣言したに等しい。
完全にふざけきった態度であり、絶対に許されるものではありません

さすがにこれは看過できず、筆者もニュースの部局に電話をしました。
が、そのときはすでに、以下の対応に変わっていました。

  • なぜこのニュースを流してしまったのかを部内で検証中である
  • 結果についてどのように発表するかも検討中である

そして15時過ぎに、以下の情報が入りました。

  • 朝のニュースで、昨晩のニュースから「東北初」を削除したものがオンエアーされた
  • 15時のニュースで、「青森や岩手で開催されたことがある」との、訂正がオンエアーされた

17日午前中の電話の応対者の居直りは、いったいなんだったのか? という莫大な疑問は残りますが、ひとまず「訂正はなされた」ことになります。

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主催者からの不可解な事情説明

以上の経緯のとおり、毎日新聞・NHKの両者とも、今回のデマニュースは「主催者のプレスリリースを未検証のまま垂れ流した」結果である、と主張しています。

もちろん、それら自体がマスメディアの検証機能の劣化でしかなく、このままでは(LGBT関連に限らず)フェイクニュースが増えていくのではないか? との大きな危機感を覚えるほかありません。

果たして、主催者が歴史捏造フェイクプレスリリースを書いたのか、それともマスコミが偶然にも同じ誤解をしてデマが流れてしまったのか。

そんな中、18日、主宰者からのきわめて不可解な事情説明が、以下のとおりにツイートされました。

もう、理解不能な「弁解」です。
主宰者は、なんと、自らのイベントを、マスメディアで宣伝してもらうためのプレスリリースの内容を、広告代理店に丸投げしたばかりか、最終チェックを誰もしなかった、と主張していることになります。

つまり、「プレスリリースの内容に「東北初」が記載されていたのかどうか?」という点については、主催者は「記載されていた」と主張していることになります。 そして、そのいっぽうで、「直接悪いのは広告代理店だ」とも主張しているわけです。

通常であれば、完全に意味不明、といいますか、ありていに言えば「ウソではないか」と疑われる内容ではあります。
が、この間、とりわけファクトチェックの内容からして、「この主催者はほんとうにそのレベルかもしれない」とも、思えなくもありません。

果たして真相は…?

もちろん、「関係者」とまとめられていますが、この中に、直接「無かったこと」にされた青森や盛岡のパレードの関係者や参加者が含まれているのかがわかりません。
(ここ2年青森に参加している筆者(よねざわ)のところには、直接の謝罪はまだありませんよ)

また、「広告代理店が悪い、監督責任はある」という、「俺は悪くない」弁明も、「常識人としてありえない」ものであり、ひじょうに聞き苦しいものです。
そしてそもそも、マスコミにイベントを紹介してもらうためのプレスリリースの内容の最終チェックをしていないということは、主催者がイベントの内容をまったく重視していなかったことの証拠でもあります。

これらへの道義的批判ももちろん必要です。
が、ここでは、ひとまず、本文のファクトの検証を優先させてください。

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【スクープ】プレスリリースの当該部分を調査!

問題の箇所はこのように記載されていたようです。「東北初開催!」にアンダーラインが引かれていた模様。

東北初開催! LGBTの方もそうでない方も楽しめる健康的で明るいカーニバルです。

日本語の構造としては、「東北初開催」に係っているのは「カーニバル」です。
そして別の部分には

少しでも理解促進と融和に資するような「日本初のLGBTカーニバル」を目指します

なる表現があったようで、主催者が

という認識でいたことが読み取れます。

主催者は先述のツイートで、「私達は打ち合わせを重ねてご理解頂いてるものと思ってました」と述べていますが、実は、広告代理店は、私たちが再三主張してきた「ここにはプライドはない」ということを、忠実に汲み取って文章化した、とも言えます。

そしてまた、別の意味で、「東北初」にだけ下線が引かれていたことにも、筆者は注目せざるを得ません。

プレスリリースの内容の裏とりもしない・できないような記者が昨今増えている、ということは、多くの当事者アクティビストが指摘していることでもあります。
そしてそのような記者が、このプレスリリースを見て何を読み取るか。東北ローカルのニュースのバリューを追求する立場からすれば、「東北初」に当然まず注目は行きます。
そして漢字やかな文字の中に混じり目立つ「LGBT」、何よりもイベント名に「プライド」と入っている。

「あ、これは東北初のLGBTパレードだ」、と早とちりしてしまうような文章に、敢えて作られている、ということです。

ある意味、これは「広告代理店の仕事」として、「優秀」なのかもしれません。
仕事を果たせていない一部の記者にミスリードさせる、そういう狙いをもった狡猾な文章だからです。

そして、このような構成のプレスリリースを、このような逆上的なツイートを行う主催者に書くことができるのか? という疑問もあり、「広告代理店が書いた」という主催者の主張が正しい可能性は、たしかにある、と言わざるを得ません。

しかし。
もし「勝手に書かれた」のだとすれば、それはイベント主催者としての自覚が全くなかったことになる。
もし主催者が「書かせた」のだとすれば、主催者側の意志が反映された結果であり、単に「管理不行き届き」といった言葉で済まされる問題ではなくなる。
どちらにしても、問題なのではないでしょうか?

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【サーバー提供】 合資会社ダブルエスエフ 代表社員 よねざわいずみ